隣人同士の恋事情
「……チャーハンかよ」
「かっ…簡単なのしか出来ないって言ったでしょ!」
一週間分の材料を買ったのは良いけれど、1人分しか買ってないわけで。蓮が食べれば、あたしも食べるわけで……。
つまり見事に材料が足らなかったため、チャーハンになってしまった。
「まぁ、文句は言わねーけどさ」
あんた、最初の時点で言ったけどね。
何て言う言葉は飲み込み、テーブルで向かい合いながらチャーハンをほおばる。
「あっ、うめ」
何て小さく呟いた言葉にはあえてスルー。
でも内心嬉しかったりして。
一通り食べ終わり、今は食器を片付け中……。
蓮はと言うと…-
ソファーに座り、テレビを見ている。