隣人同士の恋事情
「嫌!行きたくないっ!」
そう言って腕を放そうとするも、蓮の腕はビクともしない。
こんな時、年下なんて関係なく、
蓮は男の子なんだって実感する。
ガチャッ――!
蓮が思いっ切りドアを開け放す。
「ちょっと、蓮!何処行って……て、あれ?お客さん?」
高校生の女の子は、
そう言うと近づいて来た。
小柄で色白で可愛い……。
この子に比べたらあたしなんて、蓮より4つも年上で……それでもって可愛くない。
蓮に似合うのは……
この子みたいな可愛い子だよね。