隣人同士の恋事情


「しゃべろって言ったのは那美だろ?」



「そ、そうだけど……。でもだからって…っ」




「一生言い続けてやるよ。那美が求めるかぎり……いつでもな」




そう言って笑った蓮の顔を
あたしは一生忘れない。





大好きな人の笑顔って
こんなに眩しいものなんだね。









「あ~。それにしても腹すいたぁ。那美ー早く作ってよ」




もー……。
蓮ってばムードぶち壊し。
まぁ、そんなところも好きだけど。




なーんて、本人には絶対言えないけどね。







「すぐ作るから。チャーハンね」




「おっ、良いねー。手伝うよ」




えっ……?
蓮が手伝うなんて、初めて…。




どうしよう……、嬉しい。







バシッ!



「いったぁ~い(涙)」


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