隣人同士の恋事情
チュンチュン――
「んん~?」
朝……?
何か古典的に小鳥のさえずりが聞こえるんですけど……
ふと自分が寝ているベッドに目を向けると、見覚えのないベッドに、あたしは目をハッと見開いた。
ここ、どこ!?
ベッドから降りようとしたあたしは、すぐさま自分の左手に違和感があるのを感じた。
あたしの手は、あたしより一回り大きい手につつまれていた…-
そして、その先にいたのは……あの金髪の少年だった。
「どういうこと……?」
今の自分の状況が読み込めない。
ひとまず、昨日何があったか思い出してみよう。