隣人同士の恋事情
「おはよう……」
彼の笑顔に乗せられて、つい返事を返しちゃった。
って、そうじゃなくて…-!
「あの!」
「あっ、勘違いしてると思うけど俺やってないし、見てもないから」
「えっ?」
「やっぱり……。ちゃんと目隠ししたし、あのままじゃ熱が悪化すると思って着替えさせただけだから」
そう……だったんだ。
何か悪いことしちゃった……。
「えっと、その……ごめん。ありがとう」
そう呟き、おそるおそる彼を見ると
「どういたしまして」
と言って、彼は笑った。
その笑顔に不覚にもドキッとしてしまったあたし。