旦那さま、お会いできて光栄です~12年間放置された妻ですが、絶対に離縁はいたしません!
「あの……アーネストさま」
「なんだ」
「ごめんなさい。その……騙すようなことをしてしまって……怒っていらっしゃいます?」
オレリアがじぃっとアーネストに視線を向けるが、彼はこちらを見ようとはしない。項垂れて下を見たまま、大きく息を吐く。
「怒ってはいない」
「でしたら、どうしてこちらを見てくださらないのですか?」
ひくりと大きな身体が震えた。
「オレリアが……」
「わたしが?」
「その……思っていたより、美しすぎて……」
オレリアの胸がきゅんと疼いた。美しいと言われて恥ずかしいけれど嬉しくて、それよりもこんな拗ねたような態度を取るアーネストが可愛らしい。
「アーネストさま。これからもわたしたちは一緒にいるんですよね? わたしたち、離縁はしませんよね?」
「そ、それは……」
「アーネストさま!!」
ぴくりとも反応を示さないアーネストにオレリアは抱きついた。
「うおっ」
彼もそんなことをされるとは予想していなかったのだろう。オレリアに抱きつかれ、バランスを崩して長椅子に倒れ込む。
「なんだ」
「ごめんなさい。その……騙すようなことをしてしまって……怒っていらっしゃいます?」
オレリアがじぃっとアーネストに視線を向けるが、彼はこちらを見ようとはしない。項垂れて下を見たまま、大きく息を吐く。
「怒ってはいない」
「でしたら、どうしてこちらを見てくださらないのですか?」
ひくりと大きな身体が震えた。
「オレリアが……」
「わたしが?」
「その……思っていたより、美しすぎて……」
オレリアの胸がきゅんと疼いた。美しいと言われて恥ずかしいけれど嬉しくて、それよりもこんな拗ねたような態度を取るアーネストが可愛らしい。
「アーネストさま。これからもわたしたちは一緒にいるんですよね? わたしたち、離縁はしませんよね?」
「そ、それは……」
「アーネストさま!!」
ぴくりとも反応を示さないアーネストにオレリアは抱きついた。
「うおっ」
彼もそんなことをされるとは予想していなかったのだろう。オレリアに抱きつかれ、バランスを崩して長椅子に倒れ込む。