【完結】無愛想刑事に恋したら溺愛されました(仮)
■第一章
出会いは事件現場で。
私が彼と出会ったのは、とある日の大雨の日だった。
その日はとてつもなく大雨の日で、前が見えなくなるくらいの大雨の日だった。
その日私は、残業になってしまい帰りが遅くなってしまった。
私は普段自転車で通勤しているのだが、その日は大雨のため、自転車を置いて歩いて帰ることにした。
歩くと三十分ほどかかるが、明日は土曜日で休みのため頑張って歩いて帰ることにした。
「雨すごっ……」
傘壊れないかな……。打たれるような雨に、服もカバンもびしょ濡れだ。
それに前が見えづらくて、歩くのも困難だ。雨で視界が悪く、歩きづらい。
そして私が゙それ゙を目撃したのは、歩き始めて十五分ほどした時だった。
「ん……?」
あそこに……誰かいる? でも視界が悪くて、ちゃんと見えない。
「何してるん……だろう?」
こんな大雨の中で、人影が見える。 でもその人影は、なんだか変だ。
だって……ナイフがお腹に刺さってる。 それはまるで……殺されてる、みたい……な。
「……ひぃっ!?」
え……。こ、殺されてる……?!
やばい!やばい! それって殺人事件じゃ……!
け、警察! 警察呼ばなきゃ……!
そう思いスマホを取り出し、すぐに110番をする。
「あ、す、すみません!殺人事件です! 誰かが、ナイフで刺されて倒れてます! す、すぐに来てください……!」
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