【完結】無愛想刑事に恋したら溺愛されました(仮)
■第三章
運命を信じます。
そんなことを考えていた、ある日のことだった。
翌週の土曜日、私は出かけるために家を出た。今日は天気もよく快晴だったので、お散歩がてら歩いて買い物に出かけることにした。
しかし歩き初めて三十分ほどした時ーーー。
「ねえねえ、お姉さん?一人なの?」
私に若そうな男二人が声をかけてきた。
「すみません、急いでるので」
と逃げようとしたが、男はしつこくて「一人なら、俺たちと遊ぼうよ? 今からカラオケ行くんだけど、一緒にどう?」と声をかけてくる。
「いえ、結構です!」
「えーいいじゃん! お姉さん可愛いから、俺たちが奢るよ!」
し、しつこい! どうしよう……。
「結構です! あなたたちと遊ぶ暇はないので」
と言ったら、「そんなこと言うの?連れないなあ、お姉さん」と私の後を追ってくる。
「あの、しつこいです。諦めてください! 私はあなたたちと行きませんから!」
私がそう言うと、男たちは「おい、なんなんだよ。その態度は!」と怒り出した。
「はあ……?」
「ちょっと可愛いからって調子乗んなよ!」
「乗ってません。 あなたたちに興味ないので、さっさと私の前から消えてください!」
そう言ったら、男は激しく怒り出してしまった。
「おい、てめえヤラれてぇのかよ!」