【完結】無愛想刑事に恋したら溺愛されました(仮)


 三分待っている間、服を着替え、縛っていた髪を解く。

「はあ……いただきます」

 冷蔵庫からお茶を取り出し、コップに注ぐ。

「美味しい……」

 このカップ麺、美味しい。初めて食べたけど、買って良かった。
 あっという間に食べ終えてしまったけど、まだなんか物足りなくて、冷蔵庫から見つけたプリンを食べることにした。

「にしても……」

 まさか殺人事件に遭遇してしまうなんて……。なんて日だろうか。
 少しだけ距離は離れていたけど、はっきりと見えた。 ナイフで刺されていた箇所から、大量に出血していた姿をーーー。

 あんな姿を見てしまって、正気でいられない。 あんな殺された方をした人が、可哀想だ。
 なんで殺されて、しまったんだろうかーーー。

 それにしても……さっきのあの人、警察の人だったのかな?
 とてもじゃないけど、近寄りがたい雰囲気だった。冷酷な目をしていて、なんだか怖かった。

 さっき事情聴取を受けた時、近くにあの人がいたけど、無愛想な感じだった。 真剣な表情なんだろうけど、なんだか怖いなと思った。
 警察官に会うことなんて珍しいし、まさか殺人事件の現場を目撃してしまうなんて……。なんかツイてない。

「本当に犯人を目撃していないんですか?」

 さっきその人にそう聞かれて、私は「はい」と答えたのだけど。
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