【完結】無愛想刑事に恋したら溺愛されました(仮)


 そんなことを思っていた時、また澪奈と再会した。 これで何度目だろうか?
 三回目? いや、四回目か? もうよく分からなくなっているが。

 今日は久しぶりの非番の日だった俺は、久しぶりに買い物に来ていたのだが。
 そこで若い男二人が、一人の女性にナンパしていた。 女性はナンパされて迷惑そうにしている。

「はあ……」

 こういうナンパも度が過ぎると、事件に関わったりするから厄介になるんだよな。
 かなり迷惑そうだし、助けてやるか。 事件になるのも困るからな。

「おい。女一人に男二人とは、卑怯な真似するじゃねえか」
 
「え……?」

 男二人にそう声をかけると、男は俺に「あ?なんだ、お前?」とか「邪魔すんなよ!」 と言ってきた。

「俺か? 俺ば警察゙だ」

 と言葉を俺が口にすると、男たちは「け、警察……!?」と驚いたような表情を見せる。

「お前ら、暴行未遂で現行犯逮捕、されてえのか?」

「あ、いや……」

「現行犯逮捕されたくなきゃ、さっさとコイツの前から消えやがれ!」

 俺がそう伝えると、男たちは「す、すみませんでした……!」と走り去って行った。

「おい、大丈夫か?」

「あ……ありがとう、ございました」

  その時、俺は女の顔を見てビックリした。 

 はっ? おいおい、またこの女かよ……。
 なんなんだ、本当に……。
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