【完結】無愛想刑事に恋したら溺愛されました(仮)

「お前、また俺の前に現れやがったな」

 と言うと、澪奈は「……なんで、ここに?」と俺に聞く。

「たまたま近くにいたんだよ。そしたらお前がいた。 それだけだ」

 そう答えた後、澪奈を見て「ケガはねえみたいだな」と澪奈を見る。

「はい。……ありがとうございました」

 全く。毎度毎度、コイツは事件を呼び寄せるな。

「しかし、本当にお前とはよく会うな」

 俺はそう言って、澪奈の頭にぽんと手を乗せた。

「ったく……無茶しやがって。ケガでもしたら、どうするつもりだったんだよ」

「……すみません」

 でも俺がいて、良かったな澪奈。と思ったのも事実ではある。
 俺はなぜか、澪奈のことがその時から妙に気になってしまって、もう少し一緒にいたいと思ってしまった。

 なんでそんなことを思うのか、俺にも分からなかった。 でも俺は「ちょっとコーヒーが飲みたい。 助けたお礼に奢れ」と澪奈に言った。
 澪奈は「た、助けたお礼……!?」と驚いている。

「あのな、俺は今日非番なんだよ。仕事じゃねえのにお前を助けてやったんだ。 お礼くらいしろ」

「え……!? あ、ちょっと!?」

 俺にそう言われて拒否できなかったのか、澪奈は素直に俺にコーヒーを奢った。
 近くの公園のベンチに座って二人でコーヒーを飲んでいると、なんか妙に変な気持ちになる。
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