【完結】無愛想刑事に恋したら溺愛されました(仮)
「さっき、あの人たちから助けてくれた時……本当はすごく嬉しかったです」
そう言われて、俺は当たり前のことをしたまでだ、とは思っていたのだが。
「刑事さん……なんでいつも、私の前に現れるんですか? どうして?」
いやいや、どうしてって言われてもな。
「どうしてって……それはこっちが聞きたいくらいだ」
なんでお前は、いつも俺の前に現れるんだよ。 しかも事件を引き寄せてくるし。
かと思ったら、急に「刑事さんは……運命って、信じますか?」 と聞かれるし。
「は? う、運命……?」
何を言ってるんだ、コイツは。 なんか、おかしいぞ。
「私は……信じます。その運命を」
「おい……さっきから、なんなんだお前は。おかしいぞ」
俺がそう言うと、澪奈は俺に「あなたのことが……好きです」と、想いを告げられた。
「……ん?」
「好き……に、なっちゃったんです。刑事さん、あなたのことが」
……え? 今俺、告白されたのか?
「こんなこと……言ったら困るのは、分かっていたんですけど。……でも、言いたくて。すみません」
俺はその時、澪奈の腕を掴んで引き寄せていた。 なぜかそのまま、俺は澪奈にキスをしてしまっていた。
「っ……え? なんで……?」
「……俺にも、分からない。無意識だった」
俺は無意識で、澪奈にキスをしてしまった。