【完結】無愛想刑事に恋したら溺愛されました(仮)
「早く……犯人捕まるといいな」
こんなことになって、気が気でないのは確かだ。
「はあ……眠いな」
その日は疲れていたこともあり、いつもより早くベッドに潜った。
あんな事件を目撃してしまった後なのに、なぜか不思議とぐっすり眠ることが出来た。
次の日の朝起きてカーテンを開けると、昨日の大雨がウソみたいに晴れていて、目覚めも良かった。
しかしテレビを付けると、同じニュースのことばかりを報道していた。
朝ごはんのジャムトーストとヨーグルトを食べた後、掃除をしたり洗濯をしたりして、のんびりと過ごしていた。
午後になって気分転換に買い物に行こうと、家を出た。 自転車を置いてきてしまったし、買い物の帰りに会社に自転車を取りに行こうかな。
最寄り駅まで歩くのに約十五分ほどかかるけど、そこから電車で三駅ほどで、大型のショッピングモールがある。
今日は気晴らしに、そこで買い物でも気分転換をしよう。
駅の改札にICカードをかざし、電車に乗り込む。そのまま電車は、定刻通りに発車した。
三駅で目的地に到着し、駅の改札を降りると、目の前には大型のショッピングモールが顔を覗かせていた。
割と近いのに、そんなに来たことがなかったけど、土曜日ということもあり大勢のお客さんで館内が賑わっている。
カップルや家族連れが多い気がする。