恋の障壁は0.1㌧!〜痩せたら大好きな彼に復讐しようと思ってました、だがしかし〜
4.
『食べたものの、全ての写真を撮ってほしい。どれだけのカロリーを摂取したのか、俺が判断するよ』
身悶える。
武尊そっくりの声で『俺』という一人称を使うなんて、反則だ。
アバター相手でも見栄を張りたくて。
朝食の中で、バナナとヨーグルトとシリアルそれに紅茶だけを撮影し、アプリにアップロードした。
『これだけじゃないよな?』
途端、Datingから鋭い指摘が入る。
「う」
『全部見せなさい』
命令された。
黙っていると、アバターの声がだんだん甘く、しかも切なくなってきた。
『優希の全てが知りたいんだ』
「か、課金したくなる……!」
負けた。
森君はなんと恐ろしいプログラムを作ったのだろう。
武尊をモデルにしたのも、クライアントが彼の美貌にクラクラすることを見越しているのだろう。
「なんて巧妙な罠なのっ」
身悶える。
武尊そっくりの声で『俺』という一人称を使うなんて、反則だ。
アバター相手でも見栄を張りたくて。
朝食の中で、バナナとヨーグルトとシリアルそれに紅茶だけを撮影し、アプリにアップロードした。
『これだけじゃないよな?』
途端、Datingから鋭い指摘が入る。
「う」
『全部見せなさい』
命令された。
黙っていると、アバターの声がだんだん甘く、しかも切なくなってきた。
『優希の全てが知りたいんだ』
「か、課金したくなる……!」
負けた。
森君はなんと恐ろしいプログラムを作ったのだろう。
武尊をモデルにしたのも、クライアントが彼の美貌にクラクラすることを見越しているのだろう。
「なんて巧妙な罠なのっ」