屋上少女と弱虫少年
不意に真剣な顔をしながら私を見つめ
「でも、すぐ会いたいって思ってた」
「、、、え、?」
「だって僕______」
その時。

ーキィー

そんな音がして
え、と思いながら振り向くと
「光!!!」
春琉くんが言った。
この人が春琉くんの友達か、、、、、
って待って。そう思っていた。
「春琉、先生に呼ばれてたぞ」
「え、まじ?」
「うん。でもすぐじゃなくていいらしい」
「そっか、、、、あ!!じゃあ優季のこと紹介するよ!!」
「、、、、は?」
そう言い春琉くんが私の方に振り返った。
そんな春琉くんを見て光くんは意味がわからないと思うように春琉くんを見ていた。
「優季、紹介するよ。この人がこう。友達、、、って優季?」
春琉くんが喋っている間多分どんどん顔が青くなっていたのだろう。
心配そうに私の顔を覗き込む。私は少しドキドキしながらも焦っていた。
何でかって?それは______



「お、おい。春琉誰のこと言ってんだ?」
少し私は俯いた。
「え、何ってここにいるじゃん優季が」
うん、ここにいるでもね。
「俺何も見えないぞ?」
「えっ、?だってここにいるよ、?」
春琉くんは私の顔を見た。
春琉くんの友達___、光さんが焦るように言った。
「待ってそいつもしかして______幽霊か?」
そう。私は幽霊なのだ。
そりゃあ見れないよね。春琉くんが見えるのも不思議だった。
ってそんなこと思ってる場合じゃない。
そう思っていると
「、、、、嘘、、、だよね、?」
「、、、、」
私が何も答えられずにいると
「、、、、ねぇ!!!嘘って言ってよ!!!優季は生きてる!!そうだろ?!」
「、、、、、、ごめん。」
そう言いながら立ち上がると我に返ったように春琉くんが
「待って、、、行かないで」
そう言われ手首を掴まれそうになる
やばい!

ーバシッー

そう思った時には体が勝手に動いていた。
「っえ、、、?優季、、、?」
、、、え?今私春琉くんを叩いて_____
びっくりして、いても経っても居られなくて屋上を出ようとする。
「!!待って優季!!」
春琉くんが引き留めようとする声が聞こえたが私は

ーバンー

勢いよく開け屋上を出た。
よ、良かったまた出れた。
って立ち止まってる場合じゃない。
逃げなきゃ______そう思い屋上を後にした。
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