屋上少女と弱虫少年
私がぼーっとしていると不意に春琉くんが
「それより、どうしてここに??もう下校時刻だよ??」
そう言われ
「そうなんだけどさ、」
と返答に困りながら言葉を探して
「私空を眺めるのが好きなんだ、だからこうして放課後屋上にいるの」
私は本当のことがバレないように空を眺めながら言った
「そうなんだ」
と意外そうに私を見ていた
よかった、、、バレなくて。
春琉くんには申し訳ないけどこれはもう隠し通すしかないなと思った
、、、えっ、、
私は春琉くんの横顔を見た
悲しそうなそんな顔をしてた
私はもしかして、、、と思い
私は春琉くんを見て微笑みながら
「私いつでも屋上にいるから。暇だったら来て。色々たくさん話聞くよ」
そう言った。私は誰にも相談できずに終わった。
春琉くんは、春琉くんは、、、、私と同じ道を歩まないと願った
春琉くんは少し驚きながら困ったような顔をしながら
「わかった。ありがとう」
と微笑みながら言った
私は時計を見た
もうこんな時間か
そう思い
「もう帰った方がいいんじゃないかな??暗くなったら危ないし!」
少し重い空気を明るくしようと私は笑顔で言った
春琉くんも時計をみて
「そうだね、そろそろ帰ろうかな。優季は帰らないの?」
そう言われ私は、、、私は、、、、、、
「ううん、もう少しだけ空眺めてるね。今日親が迎えに来るんだ。でも少し遅くなるっぽいからさ」
真相暴かれないように笑顔ではるくんにいった
「そっか」
少し心配そうに私を見つめていた
「優季、気をつけて帰ってね」
帰るも何も、、、と思いつつ
「あーーうん!気をつけて帰るね」
苦笑いしながらそう言った
春琉くんは多分別の意味の苦笑いだと思ったらしく
「車だもんね。大丈夫か」
と笑った
「じゃあ帰るね」
と少し名残惜しそうな顔をしながら笑顔で私を見た
私は
「また屋上で」
と笑顔で手を振った
春琉くんも手を振り返して屋上をあとにした
私は
『ごめんね』
そう心の中で呟いた
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