屋上少女と弱虫少年
私は照れ隠しをするように話題を変えようと時計を見たら
5時30分を過ぎていた。
「ってもう帰る時間だね!帰ろっか」
まだ火照っているだろう顔を向けないように時計を見ながら言った。
「あ、そうだね、優季一緒に帰ろ?送るよ」
「、っえ、、、?」
しまった、心で呟いたつもりだったのに声に出てしまった。
帰りたい、、、帰りたいけど、、、!そう思っていると心配そうに春琉くんがこちらを見て
「どうした??」
と問いかけてきた。
私は少し震えながらも笑顔で
「う、ううん、帰ろっか」
そう言うと春琉くんは微笑み屋上の扉を開けて私を手招きした。
全然出ようとしない私を不思議そうに見た。
「、、、優季??」
「っあ!ご、ごめん、今行く!!」
そう言い心の中では焦っていた。
出れるかな、、、?と思いつつ屋上を出た。
「、えっ、、、屋上出れた、、、?」
びっくりした。
何度も何度も出ようと挑戦したのに出れなかった屋上。
なのに今は簡単に出れてしまったことにびっくりしすぎて声に出ていた。
「え?どういうこと?」
春琉くんは不思議そうにこちらを見て私に問いかけた。
ま、また声に出してしまった、!
「いや、なんでもないよ!!帰ろっか!!」
誤魔化すようにそう言った
ごめん春琉くん、私言えてないことがあるの、
そう思いながら学校をあとにした___
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