輝く未来の国王は 愛する妃と子ども達を命に代えても守り抜く【コルティア国物語Vol.2】
「あー、これこれ、この感じ!気持ちいいわ」
軍服姿で意気揚々と馬を駆るクリスティーナに、フィルは呆れてため息をつく。
結局フィルも隊員の馬を借りて、近衛隊第一部隊と一緒に一気にコルティアを目指すことになった。
「まったくもう…。追いはぎする王太子妃なんて、聞いたこともないぞ」
「ん?何か言った?」
「いいえ!何も!」
大声で言い返してから、フィルはふと気づく。
「クリスティーナ!まさか、あの隊員の前で着替えたのか?」
「え?そうだけど」
「そうだけど?!何を言ってるんだ!男の前で着替えるとか、な、な、なんてことを!」
「大丈夫よ。あっち向いててって言ったから。それに別に裸になった訳じゃないしね」
はだっ…!と、フィルは絶句する。
「クリスティーナ!帰ったら説教だからな!」
「あら、なぜ?」
「な、なぜって、当たり前だろ!何を言っている?!」
今にも説教を始めそうなフィルを、クリスティーナは速度を上げて振り切る。
「待て!クリス!」
「待たないわ。早く子ども達のところに帰りたいもの」
「その話じゃない!」
言い合いながら爆走する二人を、ハリスやオーウェン達はポカンとしながら追いかけていた。
軍服姿で意気揚々と馬を駆るクリスティーナに、フィルは呆れてため息をつく。
結局フィルも隊員の馬を借りて、近衛隊第一部隊と一緒に一気にコルティアを目指すことになった。
「まったくもう…。追いはぎする王太子妃なんて、聞いたこともないぞ」
「ん?何か言った?」
「いいえ!何も!」
大声で言い返してから、フィルはふと気づく。
「クリスティーナ!まさか、あの隊員の前で着替えたのか?」
「え?そうだけど」
「そうだけど?!何を言ってるんだ!男の前で着替えるとか、な、な、なんてことを!」
「大丈夫よ。あっち向いててって言ったから。それに別に裸になった訳じゃないしね」
はだっ…!と、フィルは絶句する。
「クリスティーナ!帰ったら説教だからな!」
「あら、なぜ?」
「な、なぜって、当たり前だろ!何を言っている?!」
今にも説教を始めそうなフィルを、クリスティーナは速度を上げて振り切る。
「待て!クリス!」
「待たないわ。早く子ども達のところに帰りたいもの」
「その話じゃない!」
言い合いながら爆走する二人を、ハリスやオーウェン達はポカンとしながら追いかけていた。