輝く未来の国王は 愛する妃と子ども達を命に代えても守り抜く【コルティア国物語Vol.2】
第十二章 世界に平和の輪を
「おかあさま!」
王宮のエントランスに着くと、駆け寄って来たフローリアを、クリスティーナはしっかりと腕に抱き留めた。
「ただいま、フローリア。会いたかったわ」
「わたしもよ、おかあさま」
フローリアの可愛らしい頬にキスをして、心が幸せで満たされるのを感じながら、クリスティーナはギュッと胸に愛娘を抱きしめる。
「お父様、お母様、ご無事で何よりです」
「アレックス、留守を守ってくれてありがとう」
クリスティーナはアレックスを抱きしめ、最後にマックスをリリアンの腕から抱き上げた。
フィルも代わる代わる子ども達を抱きしめる。
「王太子様、お帰りなさいませ。お姉様、お帰りなさい」
「王太子様、アンジェ様、お帰りなさいませ」
「ただいま、リリアン、ロザリー。子ども達を見ていてくれてありがとう」
リリアンとロザリーにもハグをする。
「ヒヤヒヤしたぞ?フィル、アンジェ。二人とも無事で良かった」
アンドレアはフィルと固い握手を交わす。
すると、大階段を国王と王妃が下りて来るのが見えた。
「国王陛下、王妃陛下。ただいま戻りました」
クリスティーナとフィルが深々と頭を下げると、国王と王妃は立ち止まることなく近づいてきて、二人をギュッと抱きしめた。
「心配したぞ。良かった、本当に良かった」
感極まったような国王と、目に涙を浮かべた王妃。
フィルとクリスティーナも、グッと胸を詰まらせた。
「ご心配おかけしました」
「本当よ。どれだけ心配したか…」
王妃はクリスティーナを抱きしめながら、優しく頭をなでる。
「こんな軍服姿で変装までして…。きっと危ない目に遭ったのね?」
「はっ?いえ、あの…」
途端にクリスティーナの涙は引っ込む。
隣でフィルが小さくプッと吹き出した。
「さあ、とにかく中に入りなさい。まずはゆっくり身体を休めて」
国王に促され、ようやく皆は階段を上がった。
王宮のエントランスに着くと、駆け寄って来たフローリアを、クリスティーナはしっかりと腕に抱き留めた。
「ただいま、フローリア。会いたかったわ」
「わたしもよ、おかあさま」
フローリアの可愛らしい頬にキスをして、心が幸せで満たされるのを感じながら、クリスティーナはギュッと胸に愛娘を抱きしめる。
「お父様、お母様、ご無事で何よりです」
「アレックス、留守を守ってくれてありがとう」
クリスティーナはアレックスを抱きしめ、最後にマックスをリリアンの腕から抱き上げた。
フィルも代わる代わる子ども達を抱きしめる。
「王太子様、お帰りなさいませ。お姉様、お帰りなさい」
「王太子様、アンジェ様、お帰りなさいませ」
「ただいま、リリアン、ロザリー。子ども達を見ていてくれてありがとう」
リリアンとロザリーにもハグをする。
「ヒヤヒヤしたぞ?フィル、アンジェ。二人とも無事で良かった」
アンドレアはフィルと固い握手を交わす。
すると、大階段を国王と王妃が下りて来るのが見えた。
「国王陛下、王妃陛下。ただいま戻りました」
クリスティーナとフィルが深々と頭を下げると、国王と王妃は立ち止まることなく近づいてきて、二人をギュッと抱きしめた。
「心配したぞ。良かった、本当に良かった」
感極まったような国王と、目に涙を浮かべた王妃。
フィルとクリスティーナも、グッと胸を詰まらせた。
「ご心配おかけしました」
「本当よ。どれだけ心配したか…」
王妃はクリスティーナを抱きしめながら、優しく頭をなでる。
「こんな軍服姿で変装までして…。きっと危ない目に遭ったのね?」
「はっ?いえ、あの…」
途端にクリスティーナの涙は引っ込む。
隣でフィルが小さくプッと吹き出した。
「さあ、とにかく中に入りなさい。まずはゆっくり身体を休めて」
国王に促され、ようやく皆は階段を上がった。