幼なじみと両思いになるまで
湊斗に教えてもらうのも2年ぶりで、相変わらず教え方上手くて、今までのこととか湊斗が好きなこととか忘れるくらい勉強に没頭していた。


「すごい!わかったよこれ!」
「じゃあこれ解いたら教えて」
「うん!」

そう伝えると湊斗は携帯を触りながら誰かとLINEをしているようだった。
女の子?そう聞きたいけど聞けないし、女の子って言われたら多分私はまた泣いちゃうだろう。
でも気になるのは事実で、喋ってくれる時がチャンスかなってそんな思いが先行してしまった。


「この前陸くんと合コン行ったんだよね?‥どうだった?」
「は?」
「可愛い女の子いたのかなーって。私幼なじみなのに湊斗の女の子のタイプ全然知らないから」
「へぇー未唯がそういう話するの珍しいじゃん。好きな奴でもできた?」
「え」

そう言ってきた湊斗はどこか蔑まれてるような目で私のことを見ているように感じてしまった。



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