幼なじみと両思いになるまで
彼は、空閑湊斗(くが・みなと)、私と同じ高校1年生。
私たちは所謂幼なじみというやつで、物心着く前からずっと一緒だった。兄弟がお互いいない私たちは、親同士が学生時代の友人関係ということもあり、兄弟のように一緒に遊んで過ごした。
ただ、歳を重ねるにつれ、どんどんかっこよくなる湊斗は女の子からモテるようになり、幼なじみの私達の関係に水を指す者もいたし、湊斗に好意を寄せてる女の子から嫌がらせも受けたりした。
中学2年生の時にある事件がきっかけで、湊斗から
「もう未唯とは一生関わるつもりないし、二度と話しかけんな」
って一方的に縁を切られて、大泣きした。それと同時に湊斗が好きだったことに気づいて、私の初恋も儚く散ったのだった。
そんな関係性も親同士は知るわけでもなく、静香ちゃん(湊斗のママ)がつい最近私が電車で痴漢にあったことを知って、
「未唯ちゃんが危ないんだから、せめて行きはあんたが送り迎えしなさいよ」とか言い出して、港斗が毎日私の家に迎えに来るのはここ最近の当たり前の光景になりつつある。
私たちは所謂幼なじみというやつで、物心着く前からずっと一緒だった。兄弟がお互いいない私たちは、親同士が学生時代の友人関係ということもあり、兄弟のように一緒に遊んで過ごした。
ただ、歳を重ねるにつれ、どんどんかっこよくなる湊斗は女の子からモテるようになり、幼なじみの私達の関係に水を指す者もいたし、湊斗に好意を寄せてる女の子から嫌がらせも受けたりした。
中学2年生の時にある事件がきっかけで、湊斗から
「もう未唯とは一生関わるつもりないし、二度と話しかけんな」
って一方的に縁を切られて、大泣きした。それと同時に湊斗が好きだったことに気づいて、私の初恋も儚く散ったのだった。
そんな関係性も親同士は知るわけでもなく、静香ちゃん(湊斗のママ)がつい最近私が電車で痴漢にあったことを知って、
「未唯ちゃんが危ないんだから、せめて行きはあんたが送り迎えしなさいよ」とか言い出して、港斗が毎日私の家に迎えに来るのはここ最近の当たり前の光景になりつつある。