幼なじみと両思いになるまで
「困ったなー俺振られたことないんだけど」
「じゃあ今日が記念日ですね。失礼します」
そう櫻井がメンチ切ると、櫻井の胸ぐら掴んで思いっきり唇を押し付けていた。

俺は急いで駆け寄り、先輩と櫻井を遠ざけたが手遅れで、

「女のくせに舐めた口聞いてんじゃねーぞ」
「舐めた口聞いてんのはあんただろ。今すぐ散れ」
「てめえには関係ねーだろ、あーあれかてめえら付き合ってるのか。ほんっっっとクソ女が」
「お前1年の空閑だろ。女の趣味悪いって評判立てておくから。お前明日からモテなくなるなどんまい〜」
そう言うとまだまだ言いたりなさそうだったが、舌打ちしてイライラしながら立ち去って行った。


「‥大丈夫か?助けるの遅くなってごめん」
「湊斗くんありがとう。助けられちゃった。助けられた代わりにお願いいいかな?」
櫻井は蹲っていて、顔を下に下げて俺に表情を見せようとしない。


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