幼なじみと両思いになるまで

莉子ちゃんの気持ち

陸くんの威圧感にやられ莉子ちゃんの鞄を奪われた私は、空閑家までの道をトボトボ歩いていた。
莉子ちゃん心配だ‥声だけでも聞きたいからいつでも電話してって連絡したけど返事はなかった。


「湊斗遅いわねーどこほっつき歩いてるのかしら。」

隼斗さんは会食で遅くなるらしく、静香ちゃんと2人で夕飯を済ませて、お風呂にも入り終わって時刻は22時すぎだった。
静香ちゃんに合コンの話すると湊斗にキレられるかなって思って私からは何も伝えていない。


帰って来ないってことは良い感じの女の子いたのかな、昨日の湊斗のキスで絶対に初めてじゃないって確信してしまったから余計に辛い。そもそもなんで嫌いな幼なじみにキスしたの?


ガチャ

「遅いー!!高校生なんだから遅くなるなら連絡するー」
「‥はいはい」
「ねえ女物の香水の匂いきついんだけど」
静香ちゃんの問いかけに無視して自分の部屋へ行ってしまった。


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