幼なじみと両思いになるまで
「湊斗って変な女に好かれやすいよねー。俺が3年の先輩からストーカーされてるのがマシに思えてきたわ」
そう他人事ぽく呟く陸の発言にため息が出た。

「親父さんに頼める?」
「全然良いけど西園寺グループって日本のトップじゃん。もうなんか次元が違いそう。未唯ちゃんの安否が心配だなー俺は。湊斗が好きってバレたら、未唯ちゃんこの世から消される可能性ない?」
「パーソナルデータみたいなのを執事に確認しているみたいだったから幼なじみだったこともあの事件もバレているけど、それ以上は疑ってないって断言できる」
「甘いねーやっぱりそろそろ俺と未唯ちゃんが付き合ってることにした方がいいね、自分に執着してる女舐めすぎ」
「いや逆に怪しいだろ。大体陸と付き合ってるってなったら別のリスクが増えるだけでデメリットしかない。」
「莉子にも協力させるし上手く行くと思うけどねー。確かに俺はモテるけど湊斗みたいに粘着性ないし。お前も安心じゃん、俺に任せればー」
「陸のこと信用してないわけじゃなくて、、いや鈴木がいたか‥」

鈴木の名前を出したら陸がゴミを見る目で俺を見てきた。こっちは真面目に話してるんだけど。



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