幼なじみと両思いになるまで
教室の席についたら、
「みっいー!!おはよう。今日も可愛いー!天使だよ天使!」


「莉子ちゃん、おはよう!」
彼女は、櫻井莉子(さくらい・りこ)ちゃん。中学の時からの友達で、なんでも知ってる大親友。もちろん私が湊斗のことが好きなことも。



「神山おはよう!」
「ちょっと、あんた視界邪魔なんだけど?未唯と私の間に入り込まないでくれる?」
「なんだ、櫻井もいたんだ。」
「何その言い方。だから鈴木はモテないのよ?」

莉子ちゃんと言い合いしているクラスメイトは鈴木律(すずき・りつ)くん。
莉子ちゃんはこういうけど鈴木くんはサッカー部で、1年ながらに大活躍らしい。だから鈴木くんのことを好きな女の子はたくさんいるみたい。


「俺結構モテるんですけど‥」
「ねえ(笑)その程度で自分で言うの痛くない?」

「櫻井って顔が良いだけで性格悪いよな」
「別に鈴木にどう思われてもいいわ」

そう莉子ちゃんと鈴木くんが言い合いしてる中、今日も黄色い歓声が飛び交った。

「湊斗はよーーー!」
「ねえみて空閑くん今日もかっこいい!」



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