幼なじみと両思いになるまで
そう言って私の顔に鈴木くんの顔が近づいて来た時、



「はい、未唯ちゃんに軽々しく触っちゃダメね」
そう言いながら何故か陸くんに抱き寄せられた。


「は？」
「陸くん？」
鈴木くんと言葉が重なった。


「北条みたいなチャラ男、神山には似合わない」
「なにそれ、逆に俺に勝てるところ一つでもある？」


一触即発みたいなよくわからない雰囲気で、莉子ちゃんが「ストップストップー！陸、後で話しあるから」


莉子ちゃんの一言で陸くんからも解放されて、
「はいはい。未唯ちゃんは今日も天使っ！」
そう頭ぽんぽんされて、莉子ちゃんと同じこと言われた時にはいつもの陸くんに戻っていた。


それより湊斗も後ろにいる状況で泣いているのがバレたことに、変に思われてないかな？とかそっちの方が気になって気が気じゃなかった。



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