イケメン外国人と親交を深めたつもりが、イケメン異星人と恋人契約交わしてました!
「前の……あのたどたどしい(しゃべ)りの時の声は?」
「んー……アレ、『仕事用』だからなぁ。僕の母星語とこの国の言語の親和性と解析レベル、あえて落としてるし。
第一、秋良さん、中身が一緒ならどっちでも構わないって、言ってくれたじゃないですか」

後ろから私をのぞきこむライの顔が、ふてくされ感全開で……ムダに可愛い。

ひょっとして、これも計算?
実はライって、小悪魔系?

「……分かったわよ。そのまま……緒方さんの声でいい。許す」

うん、私も自分を(ゆる)そう。この役得感満載な『恋人が緒方ヴォイス』なのを。

「やった! じゃ、解決ってことで。……もう一回いいですか?」
「あのさ、ソレなんだけど……」

ライの唇と指先の行方に、申し訳ないけどストップをかける。

さっきは欲望に流されたし、久しぶりに堪能させてもらったけどね。

やっぱり、ここはハッキリさせておきたいというか、なんというか。
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