イケメン外国人と親交を深めたつもりが、イケメン異星人と恋人契約交わしてました!
異種接近交遊 PART.2
「大丈夫ですか?」
さすがに、体力的には2連続はキツかった。……いや、良かったけどね。
でも、シャワー浴びたらどっと疲れが出て、ちょっと眠い。
正直、ビールに手が伸びかけたけど、ライがバスルームから戻って来たら説明してもらわなきゃ!
と、思ってたから、ノンアル炭酸飲料で我慢してるところ。
「話……明日にします?」
「今日、いま説明して」
「……秋良さん、変なとこ頑固だなぁ」
手にした缶をテーブルに置いて、私の隣に腰を下ろしたライをにらむように見る。
明日は土曜日。ライは休み。私は有休消化中。
いまは日付けが変わる二十分ほど前。
二人とも、時間は十分あるはず。
「ん、と……。まず、僕の言い方が悪くて、秋良さんに誤解させたこと、謝りますね。ごめんなさい」
どこから話そうかな、と、言葉を選んだあと、ライが私に頭を下げる。
誤解? って、どういうことだろ?
訊きたい気持ちを抑えつつ、私はライの話の続きを待った。
「『外皮』って便宜上言いましたが、コレ、可視光線の屈折率を操作できる仕様になってて。この、秋良さんに見せた───じゃなくて、見られたファスナーが、実は起動スイッチなんです」
「起動スイッチ?」
「はい。調節機能というか……。実際、やってみせますね?」