イケメン外国人と親交を深めたつもりが、イケメン異星人と恋人契約交わしてました!
「でも……目の錯覚だけだよね? 触覚は? さわった感じも変化してるのって、どういうこと?」
「だから便宜上『外皮』とも言うんですよ。コレで調節可能なんで」
「……もしかして、触れる対象も、物理的に遮断できたり開放できたりするの?」

なんていうか……仮想現実(バーチャルリアリティ)の進化版みたいだな。
でもまぁ、考えたら地球上の科学や文明を追い越してなければ、異星人なんてやってこれないよね。

「秋良さんアニヲタだけあって、こういう方面への理解力というか順応性高いですよね」

しみじみと納得する私を、面白そうにライが見てくる。

「ちょっと! アニヲタ馬鹿にする発言やめなさいよ! あと私、アニヲタっていうより、二次ヲタだから!」
「別に僕、馬鹿になんてしてませんよ。
第一、秋良さんがそんな秋良さんだったからこそ、僕たちいま、こうして恋人関係になってるんですし」

変なこだわりポイントをもつ私の言葉を華麗に無視(スルー)したライが、私の両手をつかみ上げた。
愛おしそうに、頬ずりをする。

ふと、思いだしたように噴き出す。

「そうだ。秋良さん、僕以外の異星人とやたらに接触したらダメですからね?」
「は? そんな機会ないし───」

言いかけて、ギョッとする。
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