イケメン外国人と親交を深めたつもりが、イケメン異星人と恋人契約交わしてました!
「幸いなことに、地球人に害のあるモノは持ってないって“入星検査”で判明してます、僕は」
「僕は……って」
「だから、気をつけてください? 普通に、梅毒とかも気をつけなきゃいけないのに、なんか広まってますよね、今この国」

……ああ、昨日、テレビのニュースで観たし、聞いた。

梅毒に(おか)された男の話を、漫画の神様の作品で読んだの思いだしたっけ。
無防備セックス駄目絶対! って、思ったもんね。

あ。そういえば、ライ普通に付けてくれてたけど。

「アレって、避妊ていうより、感染予防の意味合いになるの?」
「あはは、突っ込みますね、秋良さん」

茶化すライに、私は眉を寄せる。

「あのね、生きる上でと自分の身体を守る意味で結構重要なんだよ、コンドームって」
「解ってますよ。だから、犬とか猫とかにキスしちゃダメですよ、な例え話もしたんですから」

そうじゃなくて、と、ライは至って真面目な顔になって、私の手に自分の手を重ねた。

「秋良さん。僕との間に、子供、欲しいですか?」
「へっ?」

唐突な質問ではあるけれど、的外れな問いかけではないのに。
私は、一瞬、言葉につまった。

「……ごめん。いまは、そこまで考えてない」
「はい。僕も、そこまで考えてはないです」
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