素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜
落ち着いて未央とお兄ちゃんに言われた。
「今、未央は彼氏はいない?」
「いない、そんな暇ない、大学とバイトの往復だし」
「未央、俺と付き合わないか?そして一緒に暮らさないか?」
「付き合う?お兄ちゃんと?」
「俺、4月からこっちに転勤なんだ、だから一緒に住まないか、部屋も用意する」
「そんな、甘えられないよ、お兄ちゃんが全部出すって言うじゃない」
「彼氏なら甘えてもよくないかな?」
「…そう言ってくれるのは嬉しいけど、カップルらしい事は出来ない…ごめんなさい」
「だから一緒に住みたいんだよ、こうやって話す事はできるだろ?」
「でも…」
未央は黙ってしまった。
「迷惑かけたくない」
「未央の思う迷惑って?」
「えっと、食事とか家賃とか…」
「それは俺も必要じゃん?」
さっきの変な事と同じで感じ方は人それぞれ違うんじゃないかな
未央の気持ちもわかるよ、だから家賃だけでもせめて今の半分とかにして早く授業料を貯めて今のバイトをやめて欲しいと…
「未央の笑顔はあんな作り笑いの顔じゃないんだよ、付き合う気がないなら同居でも構わない、未央が心配なんだよ」
「…ちょっと考えさせて」
未央は寝室に入っていった。