素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜

急ぎすぎたかな…

出張に来てガールズバーに連れていかれてまさか未央がバイトしてるなんてびっくりした。

実は未央のお父さんの事を聞いた時から心配で東京に来る度に気にはなっていて大学近くを探してはいた。

未央は連絡を絶っていてご両親も心配していたのだ。

未央…俺の初恋の子

実習生で行った時にいたのもびっくりしたけどあの頃はまだ楽しそうだった。

バイト先であんな作られた笑顔を見たくなかった。

食事もほとんど摂らなくてあんなに痩せた未央は見ていられないんだ。

透は未央の部屋をノックした。

「未央、買い物に行ってくるけど未央の好きなご飯は何?」

「私の好きなご飯?」

未央は考えていた。

「お母さんの作る…っ、何でもない、何でもいい、私嫌いなものはないから」

「わかった、じゃあ行ってくる」

買い物から帰ると未央はテレビを見ていた。

いつもならバイトの時間だけど今日は大晦日で店は休み、唯一ゆっくりできる4日間に突入だ。



「未央、ご飯出来たよ」

未央はダイニングテーブルに移動した。

「えっ?」
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