素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜

未央は毛布を被り膝を立てて座った。

夢中になってしまっていた、お兄ちゃんのキスに…

恥ずかしいけど気持ちいいと思ってしまい、目覚ましが鳴らなかったらあのまま一線を越えていたのかな…

嫌じゃなかった…



しばらくして戻ってきたお兄ちゃんは夕食の支度を始めた。

支度が終わるとソファに座っていた未央の隣に座り謝ってきた。

「ごめん、やりすぎた…」

「別に…いいよ」

お互いが照れて暫くはお互い違う事をしていた。

未央はテレビを見て、透は本を読んでいた。

明日、外食したいから今日は寄せ鍋だよと夕食を作ってくれて「美味しい」と未央は素直に感想を言って、それからはまた普通の会話に戻った。

喧嘩をした訳じゃなかったのに少し気まずかった空気もなくなって透もホッとした。
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