素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜
3年の夏頃にはメドが立つみたいな計算になった。
就活もできるしバイトを変えて今度は自分の就職の為に自分に少しお金をかけてもいいかな?と自分に問いかける。
本当は家賃はいらないとお兄ちゃんは言ったけど私の性格をわかってくれてじゃあ5万でいいと私の意見も尊重してくれた。
5万じゃ生活するのに全然少ないけど、社会人になったらちゃんと払おう…
正直お兄ちゃんがいなくなってから心が寂しい…
すれ違いの生活でも人がいる暖かい空間はあった。
匂いや音は未央の1人の生活を邪魔するどころかずっと嫌だったあのマンションが気にならなくなっていた事は未央にとって大きかった。
あの日の事は絶対忘れないけれど、これからは違う場所でお兄ちゃんと居たいと思う未央だった。
0時過ぎにお兄ちゃんが会社の人とやってきた。
私を選んでくれて今日お酒を何杯呑んでいるか聞いてくれて1杯と答えるとじゃあ呑んでもいいよとコソッと言ってくれたのだ。
飲み放題の時間が終わるとお兄ちゃん達は帰っていき閉店の時間には待っていてくれた。
「未央…眠い…」