素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜

「寝てなかったんだ(笑)」

あれからラーメンを食べに行ってさぁと少し酔っ払っているお兄ちゃんがいた。

土曜日の朝だった為、未央もシャワーを浴び、眠たくて先にベッドで寝ているお兄ちゃんの隣に静かに入り抱き枕のように手を回して眠りについた。

お昼に起き、肉うどんを2人で食べていた。

「お兄ちゃん、やっぱり引っ越そうと思う、返事してなくてごめんね」

「うん、うちの物件だから仮押さえしてるし、未央が他にいい所を探すなら協力するよ」

「うん…あのね、お兄ちゃんと住みたい、最近元彼が来るの、ちょっと怖いんだ」

「それは心配だな、同じ大学?」

「うん、でも学部は違うからあまり会わないかな、でも店に来るの、家も知られているし…」

「じゃあ一緒に住もう、俺も心配」

「ありがとう」

物件を見に行こうと言ってくれて2人で出かける。

お兄ちゃんの会社的に駅近の物件を2件回った。
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