素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜

お兄ちゃんは大学の残り2年を考えると大学近くの先に見た物件、その先の事を考えると路線が多いこっちの物件と説明してくれた。

仕事が決まってから引っ越すのもありだから素直に気に入った方を言って欲しいと…

どちらも高級マンションでセキュリティもしっかりしていた。

「こっちかなぁ…」

「わかった」

お兄ちゃんはパソコンを開けて仕事を始めた。

すぐに住めるようにするから荷物とかを整理してと言ってくれたが、いらないと未央は言った。

「正直、元彼が浮気に使ったベッドなんて凄く嫌だったの、モノもそんなにないし住めるなら早く住みたい」

「わかった、明日、家具を買いに行こうな」

「うん」

「夜、買い物も少ししておくからな、住めるようになったら連絡する」

「いいよ、気持ちってだけだから普通に手続きしても…お兄ちゃんの仕事の都合もあるでしょ」

「うん、火曜日にまた戻って引き継ぎして、ちょっとこの時期は忙しいんだよ」
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