素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜

未央はゼミの時間によってシャワーの時間が違う。

今日は一限があるからギリギリまで寝て大学へ向かった。

昼休みに学食へ行くと晴海くんを見つける。

日替わり定食を持って隣に座った。

「晴海くん、私達別れたよね?何で店に来たり家に来たり…門で待ったりするの?」

「うーん、やっぱり未央と話すのが楽しいからかな、ちゃんと未央の事がいいなと思って付き合おうと言ったのは嘘ではないんだよ」

「じゃあ、何で浮気したの?」

「積極的に連絡がきていて、体だけでもいいって言ったし、たまたま未央がいない時に連絡がきて、昼メシまだって言ったら弁当作って来てくれて食ったらまあ、そういう流れに…」

「はぁ…バカだ、確かに私は料理できないし、付き合った事もないから怖かったし、でもそれでもいいって晴海くんは言ってくれたのに、食欲と性欲は我慢出来なかったんだね」

「ごめん、あの日連絡が来なかったら多分ヤッてない」

はぁ、ヤルのが目的じゃん、未央は呆れた。
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