素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜
「そうですか?少し太ったんですが…」
「前が痩せてたんだよ、太るというか健康になってる、髪の状態も前よりいいよ」
「えっ?髪でわかるんですか?シャンプーとか変えてないのに」
「ちゃんと髪にも栄養はいくんだよ、頭皮とかね」
「そっか」
お兄ちゃんのご飯のおかげかな?
未央はふふっと笑った。
「未央ちゃんは大学生?」
「はい!」
そっか、未央ちゃんが透の探していた子だな、よかった…
慎也は透から東京の大学に通っている女の子を探していると前に聞いたことがあったのだ。
「はい、完成、可愛いよ」
「わぁ〜」
ゆるふわ系になり未央も気に入った。
「アイロンで、こうすると自分でも出来るよ」
「アイロン?」
「使ったことない?」
慎也が鏡越しに見せてくれた。
「使ったことないです」
「透が持ってるはずだよ」
「はい!」
「透と住むの?」
「はい、お世話になることにしました」