素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜

洗面所もタオルとかアメニティがホテル並みに揃っているし、几帳面なお兄ちゃんらしくタオルもきちんとたたんである。

私のズボラさにお兄ちゃんはがっかりしないかなぁ

未央はマンションに入る前にコンビニに寄りお弁当を買っていたので食べているとインターフォンが鳴った。

「ん?もう来たの?」

「○○家具です、少し早いのですがよろしいでしょうか?」

「はい、お願いします」

お弁当をキッチンの隅におき鍵を開けた。

お願いしますとベッドやソファにテーブルが運ばれた。

「サインをお願いします」

「えーと…」

お兄ちゃん名義だから春名とサインをして

「ありがとうございました」とお礼を言った。


何か少しドキドキした、安永なのに春名って書いちゃった。

結婚したみたい…

家具がきたけどダイニングの隅っこで床に座って食べた未央

お兄ちゃんと最初は座りたかったのだ。

20時過ぎに鍵を開ける音がして未央は玄関まで走っていく。
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