素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜

「おかえりなさい、お兄ちゃん!」

「ただい…未央!髪…」

「もう、途中で止めないでよ、はい、おかえり」

「ただいま」

びっくりなんだけどといいながらスリッパをはいてリビングダイニングに行く2人

「今日暑かったからシャワーしたい」

「どうぞ」

シャワーから出てくるとお兄ちゃんはタンクトップにボクサータイプのパンツ

「ちょっと、お兄ちゃん!」

「着替えがまだだった」

「えっ?スーツあったよ?」

「うん、スーツは持ってきた」

「ぷぷっ、もうお兄ちゃんらしくないよ、こんなに生活用品揃えてるのに…いや、お腹痛い(笑)」

「そんなに笑うなよ、俺だって完璧じゃねーし」

「だってー、アハハッ」

未央の家に置いていた下着を持ってきてくれたから助かったと…

2枚しかないよ?

今洗濯してるから明日はなんとかなるとお兄ちゃんは言うが…

多分水曜日に休みが取れるはずだからその時に服を買いに行くことにする。
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