素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜

「おやすみ…お兄ちゃん…ちゅっ」

「おやすみ、未央」

未央はお兄ちゃんに手を回して寝た…


朝、透が目覚めると未央とひっついたままだった。

「可愛いな…」

頬にちゅっとして仕事に出かけた。


新生活を始めると未央のお金も貯まってきた。


お兄ちゃんとゆっくり過ごせた日曜日の昼に報告をした。


「お兄ちゃん、8月いっぱいで夜のバイトを辞めるね、色々ありがとう…あっ、もちろん5万は払うよ、他のバイトを探すからね」

「そっか、絶対無理はするなよ、バイトも月に5万なくてもいいから、未央のやりたい事を見つけろよ」

「うん…お兄ちゃんは今の仕事はやりたい仕事なの?」

「もう物心ついた時には一人っ子の俺しかいない事は理解してたよ」

その代わり大学までは自由にさせてもらったからなと後悔はないようだけど…

未央は部屋から1冊の雑誌を持ってきた。

「未央、それをどこで?」
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