素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜
「髪切りに行った時に慎也さんにもらったの、かっこいい…お兄ちゃん」
「楽しかったよ、慎也とも気が合うし、色んな人と繋がって不動産の仕事も頼まれる事もあって、仕事に繋がったのは大きいかな」
お兄ちゃんは今は部屋をレンタルする人の仕事に力を入れているらしいと聞いた。
友達のいない未央は全くわからないけど高校の時ってカラオケとかしかなくて苦手な未央は行くのが嫌だったな、確かに部屋借りれるならカップルにもグループにもいいかもしれない。
「凄いね、お兄ちゃんは」
「全然だよ、まだ25歳なんて何の信用もないよ、先輩には顔で取ってくるとか言われるし」
「えー、でもそれもお兄ちゃんの武器だよ、数字で結果だしてるから悔しいだけだし、私のお世話もしてくれてありがとうだね」
「お世話しているつもりはないよ、楽しいから一緒にいたい、未央といたいからなんだからな、もっと甘えて欲しいって思ってるよ」