素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜

ありがとうと言って頑張るぞ〜と未央は気合いを入れた。

夏前には店長に8月で辞める事を話し、お金のメドがたったことを報告したのだ。

「就活もあるので…」と言うと

「頑張って」と言ってくれた。



「お兄ちゃん、9月の上旬て休める日ってない?」

「んー、何日くらい?夏休みがまだあるから大丈夫だと思うけど」

「お母さんに会おうと思って…ついてきてくれないかな?」

「いいよ、戻ろう」

未央は連絡を絶っていたが弟に大学進学を諦めて欲しくなくて弟の4年分の学費や入学金も貯めていたのだった。

「未央…やっぱり無理しすぎだよ、2人分なんて」

「でもやれない事はなかったし、お兄ちゃんのおかげで思ってたより早く貯まった、お母さんだけじゃ弟を大学に行かすには厳しいと思ったから…」

「もう絶対強がりは言うなよ、明るい未央に戻ってくれて本当に嬉しい」
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