素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜

未央はお兄ちゃんの前に座ってスマホを出した。

お母さんのブロックを解除してLINEを送る。

「大丈夫かな、私の事嫌いになってないかな」

「大丈夫」

後ろからハグをして一緒にLINEを見るお兄ちゃん

未央は9月に1度帰りたいと打つと、30分後にいいよと返事がきた。

長い30分だった。

自然に涙が出ていた未央を透は優しく後ろから抱きしめた。

あと少し頑張ろうなと耳元で囁いてくれた。

未央は振り返って正面から抱きついた。

「うん…頑張るね…」

18の子が稼ぐ金額じゃないよな、授業もあったのに20歳までの2年間よく頑張ったよ、もっと早く見つけれていれば…

ぎゅーっと透は力を入れて抱きしめた。


あっという間にバイトの最終日はやってきた。

店長とキャストのみなさんからお花を貰った。

いいお店でよかった…
< 64 / 72 >

この作品をシェア

pagetop