素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜
未央はお兄ちゃんの前に座ってスマホを出した。
お母さんのブロックを解除してLINEを送る。
「大丈夫かな、私の事嫌いになってないかな」
「大丈夫」
後ろからハグをして一緒にLINEを見るお兄ちゃん
未央は9月に1度帰りたいと打つと、30分後にいいよと返事がきた。
長い30分だった。
自然に涙が出ていた未央を透は優しく後ろから抱きしめた。
あと少し頑張ろうなと耳元で囁いてくれた。
未央は振り返って正面から抱きついた。
「うん…頑張るね…」
18の子が稼ぐ金額じゃないよな、授業もあったのに20歳までの2年間よく頑張ったよ、もっと早く見つけれていれば…
ぎゅーっと透は力を入れて抱きしめた。
あっという間にバイトの最終日はやってきた。
店長とキャストのみなさんからお花を貰った。
いいお店でよかった…