素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜

2人ともお風呂に入りビールで乾杯をしてカレーを食べた。

「ん、美味いよ、未央」

「うん、箱に書いてある通りにしたの」

「正解!」

「やった!」

「未央は甘口が好きなのか?」

カレーの箱は甘口となっている。

「うーん、もう少し辛くても食べれるかも」

「じゃあ、ルゥを混ぜて好みの辛さにしていくか」

未央は親指を立てて「いいね」と合図した。



9月の最初の土曜日、レンタカーを借りて2人は地元に帰ることに…

お母さんの家は狭いし布団がないからホテルをとることにしていたがお兄ちゃんが寄りたい所があると向かった先はお兄ちゃんの実家だった。

「あ〜、なんとなく…」

庭に行くとここにブランコがあったんだよと今は花壇になっている場所を指さしてくれた。

「うん、うん…ブランコ乗りたいなぁ」

「じゃあ、行くか」

「ん?どこに?ご飯?」
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