素直になって甘えてほしい〜強がる彼女の事情〜


「未央、ありがとうな」

「甘えんぼで無知な私に色々教えてください、強がって意地張っちゃってごめんね」

「未央の中のケジメだろ?いつまでも待つつもりだったよ」

「もう〜そうやって私を甘やかすんだから(笑)」

「だって、可愛いし…ちゅっ」

「あっ、ねぇ、ここカフェじゃん」

「やべえ、見られてる(笑)」

ブランコから降りると近くにいた人に拍手された。

「えーん、恥ずかしいよー、お兄ちゃん」

「大丈夫、知らない人だから」

駐車場で車に乗っているとお兄ちゃんがハンバーガーを買って来てくれた。

「いただきまーす、ん、美味しい」

日差しがあるので車用サンシェードをフロントガラスにつけていた。

レンタルの時にオプションで借りていたものだった。

うまうまと嬉しそうに頬いっぱいに頬張る未央が可愛くて不意打ちにちゅっとキスをした。

「も〜(笑)」
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