Rainbow moon...
EPISODE 3️⃣
どのくらいの時間寝ていたんだろうか。
目がさめるとぼんやり明かりがついたお部屋のベッドの上にいた。この天井は見覚えがある。 大嫌いな病院のお部屋。制服だったのになぜか病院のパジャマを着せられている。
そして左手にあるこの違和感はきっと点滴。

そっか。私採血の途中で嫌になって意識なくしたんだ。
でも、なんで病院のパジャマ着てるの?
まさか⋯

そう思っていたら扉が開いた。
入ってきたのは空冬。部活終わったの?

「よぉ!気がついたか?姉ちゃんからお前が倒れたって連絡きた。やっぱりついて行ってあげればよかったな。ごめん。気分は大丈夫か?」

全然空冬が謝ることじゃないのに。悪いのは突き放した私なのに。ほんとに空冬には助けてもらってばっかり。

「私の方こそ⋯ごめんね。」

そう言うと空冬は「ん!」と言って微笑んでくれた。
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