Rainbow moon...

風夏先生は「何それ、私悪者みたいじゃん」って笑ってたけど私は空冬の気持ちが嬉しかった。やっぱり私が心から甘えられる人は空冬しかいない。
空冬がいなかったら本当に生きていけなかったかもしれない。
この気持ちは何？これが恋ってやつなのかな？
でも、空冬、幼馴染だよ？いつからそんな感情を抱くようになったんだろ。

まだ保育園の時言ってた「大きくなったら空冬と結婚するんだ」って。その時は結婚なんて意味全然知らなかった。そして、高校生になってまで空冬と一緒にいるとも思ってなかった。

「本当はことちゃんのそばに空冬居させてあげたいんだけど家族だからって病院の規則を破る訳にはいかないから⋯ことちゃん、空冬今日は帰るね？空冬も、来れる時は来てことちゃん励ましてあげてね。」

風夏先生が申し訳なさそうに言う。そっか。仕方ないけどルールはルールだもんね。