Rainbow moon...
ご飯を食べて少ししてから検査するためにリハビリ室に移動。
頭にも機械をつけて口にはいつ苦しくなってもいいように酸素マスクつけて準備は完了。

「今からこのマシーンの足元が動いていきますので、琴実ちゃんは速度に合わせて歩いたり走ったりしてくださいね。途中苦しくなったら教えて下さい。無理そうだなと思ったら動きを止めますからね。」

体育はしちゃダメって言われてるし長い距離あんまり歩けないし⋯私の体力はほんとに軟弱だと思う。
ウィーンという音が鳴り、様々な速度に変えられて歩いたり小走りしたり⋯気分は滑車を回るハムスターみたいだけど久しぶりに運動出来て楽しい。

って思ったのも束の間。小走りが続いた頃息ができないくらい苦しくなって足ももつれてしまった。すかさずストップがかかりマシーンも止まった。マスクから酸素が出てくるのと同時に寧々さんが後ろに回って身体を起こしてくれる。
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