Rainbow moon...
あ…泣きスイッチ押しちゃったかな?

「空冬に会いたい。でも私の体調が良くないから会えなくてもう訳わかんない。空冬に会えないならもうなんにもしたくないし誰にも会いたくないよ。私を治せるのはふうちゃんだけでしょ?ふうちゃんの言うことちゃんと聞くから。だからいつでも空冬に会えるように治して?」

泣きながら私に抱きついてきた。そうだよね。今のことちゃんには何よりも空冬が必要なんだって分かった。でもどうしよう。今ここで空冬との面会を許可してしまって体調が悪化してしまったら…その夢さえ叶えられないかもしれない。
とりあえず今先にすることは落ち着かせることかな。

「ことちゃんの気持ち十分伝わってるよ。お熱も出ちゃって身体も心もキツいね。でも、今焦っちゃったら空冬に会えない時間が長くなるかもしれない。それは分かるかな?今はお熱を下げることを考えよう。さっきことちゃんは治すのは私って言ったけど決してそれだけじゃないよ。ことちゃんの力も必要だから一緒に頑張ろうね。」
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